東京千代田区の日大病院スポーツ整形外科外来がアキレス腱断裂を解説します
アキレス腱断裂
- <アキレス腱断裂の症状>
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断裂した時に「後ろから蹴られた」とか「ボールがぶつかった」という感覚の訴えがあります。腱が完全に断裂しても歩行は可能ですが、つま先立ちが出来なくなります。
- <アキレス腱断裂の原因>
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アキレス腱は人体最大の腱で、下腿三頭筋という強靭な筋が踵骨に付着する部分です。一般的にアキレス腱の断裂は中高年に多く発生しますが、スポーツ種目によっては若い年齢層にも発生します。受傷する少し前からアキレス腱部に痛みを感じていたという人も多く、徐々に腱が傷んでいき急激なジャンプ動作などの際に断裂してしまうと考えられています。糖尿病、ステロイド剤の使用、ある種の抗生剤の使用などでは腱断裂の危険が高まることもわかっています。
<診断>通常は診察だけで診断が可能です。診断がつけにくい場合には超音波やMRIによる検査を行う必要があります。
- <アキレス腱断裂の治療>
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治療は固定による保存的方法と手術方法があります。
保存的(手術をしない)治療法の場合には、およそ4-6週間のギプス固定が必要となります。その後装具をつけて徐々に角度を調整しながら歩行を行います。ふくらはぎの筋肉がかなり痩せてしまします。
手術の場合、手術翌日-7日程度で、装具を装着しながら、動かす練習をリハビリのスタッフと一緒に行います。従って患部を動かしだすのは保存療法に比べ早くなります。そのため関節が固くなったり、筋肉が痩せるのを防ぐことができます。装具が取れるのも早いです。当院では少しでも早い復帰を希望されるレベルの高いスポーツ選手の場合には手術をお勧めしています。
両治療法は、全力で走ることができるのは一カ月くらいしか違わないとされています。(4~6カ月でスポーツ競技への復帰を目指します。)
主治医とよく相談して治療法を決めてください。
再断裂:
治療中装具をはずして歩く時期に入った時に、脚を滑らすなどのアクシデントによって、再断裂をきたす危険が高まります。装具をはずしてからの1カ月間は特に注意が必要です。
- トレーニングとケア
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