東京千代田区の日大病院スポーツ整形外科外来が腱板断裂を解説します

腱板断裂

<腱板断裂の症状>
上腕骨(腕)を動かすための腱である腱板(インナーマッスル)が断裂することで生じる肩の痛み。さらに腕を挙げられない、腕を上げておく力が持続しないなどがある。
<腱板断裂の原因>
転倒し手を付くなどして肩に強い外傷が加わると断裂します。あるいは年齢と共にいつの間にか変性・断裂していることも有ります。腱板が切れてしまうと、腕が上がらなくなったり、あがっても力が入らないなどの障害が生じます。また夜間痛、運動時痛も生じます。中高齢者の活動性の高い方が起こしやすいですが、スポーツ外傷により比較的若年者にも生じることがあります
<腱板断裂の治療>
腱板断裂は断裂そのものがあっても痛みが取れる場合もあります。ただし腱板断裂そのものは決して自然にふさがる(つながる)ことはなく、経年的に拡大すると言われています。治療方法は患者さんのニーズや年齢によって異なってきます。主治医とよく話し合ってお決めください。
60歳以下の場合:痛みを止めるだけでなく、将来を考え現状以上に断裂が拡大・進行しないようにし、肩の機能が正常化することを目的とし、根治を目指す手術療法をお勧めいたします。
70歳代:ご本人のニーズや希望、気力、体力、家庭環境によって選択されます。
80歳以上の場合:手術と術後のリハビリが大変なので、痛みを止めることを目的とした保存療法(投薬、注射の継続。リハビリテーション(理学療法、運動療法)で可能なところまでをゴールとする)をお勧めいたします。ただし70歳台と同様に本人の意思がはっきりしていて手術を選択される方もおります。
腱板断裂は、断裂の大きさが大きくなるほど手術が難しくなり、術後リハビリも大変になります。非常に大きな断裂で筋肉の萎縮変性の変化まで出ている場合には、肩の力の回復・可動域の回復も戻りづらくなります。