スポーツ医学研究班の治療対象・目的には大きく2つの柱があります。一つはもちろんスポーツ選手の治療・サポートマネージメントです。もう一つが膝関節、足関節、股関節、肩関節、肘関節などに障害を生じているすべての患者様に対して、スポーツ医学から得られた高度な治療技術とノウハウ(手術以外にも保存療法・リハビリ・筋力トレーニング・装具療法)を応用して治療を行うことです。ですから、将来プロのスポーツ選手だけを治療するようなカリスマスポーツドクターを目指したい人はもちろんですが、一般整形外科医として広く地域医療に携わって行きたいと考えている人にもわれわれの班は大変よくマッチすると思います。
われわれには、いくつかの活動理念があります。①病院に閉じこもらずフィールドに出て活動すること。②一つの関節だけでなく選手の全身を治療できるように研鑽を積むこと。③関節鏡手術のエキスパートとなり、可能な限り最小侵襲の治療を行うこと。④臨床と研究の両方を経験し、独善性に走らないバランスの良いドクターを目指すこと。⑤できる限り海外でも活動することを心がけることです。
日大整形外科に入局後に研究班を選択する際に、是非ご相談ください。
前期研修医の先生方にたいしては、(研修プログラム中に、研修医が関節鏡手術に熟練するということは現実にはありえませんが)関節鏡手術の助手などの経験を積んだ後、指導医のもと基本的な手術を経験していただき、将来有能なスポーツドクターになるための基礎を身につけていただくことになると思います。また希望により、プロや実業団や大学のチームドクターとしてグランドでの活動を行っている先輩Drに帯同して現場を手伝うことなどが出来ます。さらに興味があれば、大学院生とともに解剖の研究やそのほかの基礎実験を共同で行うことも可能ですので、選択されたい先生はどんどん希望を申し出てください。